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病院ブログ|厚木市にある土日診療・往診の動物病院 - はやし犬猫病院

【獣医師が解説】犬の下痢の原因・対処法・受診の目安まで|厚木市の動物病院、はやし犬猫病院

厚木市、海老名市、伊勢原市の皆様こんにちは。

厚木市本厚木のはやし犬・猫病院です。

 

初めての方はこちら

 

今回は「犬の下痢」について、原因・家庭での対応・動物病院を受診すべき症状の目安まで、獣医師の視点からわかりやすく解説いたします。

そもそも「犬の下痢」とは?種類別に解説

犬の下痢は、便がいつもより柔らかくなったり、水っぽくなった状態を指します。
獣医学的には、以下のような分類がされます。

  • 一過性の下痢:食事や環境の変化が原因。比較的軽度。
  • 慢性の下痢:数週間以上続く。消化器の疾患や免疫異常の可能性も。
  • 血便を伴う下痢:腸の出血。感染症や重度の腸炎の可能性。

【主な原因】犬の下痢にはどんな理由がある?

  • 食事関連
  • 急なフードの切り替え
  • 人間の食べ物(脂分の多い肉、乳製品など)
  • 食べすぎ、おやつの過剰摂取
  • 感染症や寄生虫
  • パルボウイルス(特に子犬)
  • 大腸菌、サルモネラ菌
  • 回虫、ジアルジア、コクシジウムなどの寄生虫
  • アレルギー・不耐性
  • 食物アレルギーによる腸の炎症
  • 小麦・鶏肉などへの過敏反応
  • ストレスや環境変化
  • 引っ越しやペットホテル利用
  • 家族構成の変化、雷・花火などの音
  • 病気(腫瘍・内分泌・膵炎など)
  • 慢性腸炎、炎症性腸疾患(IBD)
  • 膵炎や肝臓疾患、ホルモン異常

自宅でできる応急処置と注意点

元気があり、食欲もある軽度の下痢なら、以下のようなケアが可能です。

  • 12〜24時間の絶食(ただし子犬や高齢犬は要注意)
  • 水分補給(常に新鮮な水を用意)
  • 消化に良いフード(療法食やおかゆ状のもの)

📝 NG行動

  • 人間用の整腸剤や下痢止めの使用(獣医師の判断が必要)
  • 自己判断でフードを大きく変える

動物病院に行くべき下痢の症状【受診の目安】

以下のような症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診してください。

  • 1日以上下痢が続いている
  • 血便・黒色便(タール状の便)
  • 嘔吐を繰り返す、発熱、震え
  • 元気がなく、ぐったりしている
  • 水も飲まない、脱水の疑いがある
  • 子犬や老犬の下痢

🔎当院では、便検査・血液検査・超音波検査などを組み合わせ、原因を特定して適切な治療を行います。

犬の下痢を予防するには?

  • フードは徐々に切り替える(7〜10日かけて)
  • 決まった時間に食事を与える
  • 散歩中の拾い食いを避ける
  • 定期的なワクチン・駆虫を行う
  • ストレスの少ない環境づくり

■ Q&A:飼い主様からよくあるご質問

  1. 下痢だけでも受診すべき?
    →軽度でも、「続く」「元気がない」場合は早めの診察が安心です。
  2. 自宅で様子見しても大丈夫?
    →元気・食欲があり、1日で治まれば様子見可。ただし、様子がおかしいなら迷わず来院を。

はやし犬猫病院の診療方針

当院では、**「対症療法ではなく原因治療」**を大切にしています。
犬の下痢には「一時的なもの」と「病気のサイン」がありますので、初期の見極めが重要です。

飼い主様とのコミュニケーションを大切にし、安心できる診療を提供しています。

まとめ:犬の下痢は早めの対処がカギ

犬の下痢はよくある症状ですが、重症化すると命に関わるケースもあります。
少しでも「いつもと違う」と感じたら、お早めにご相談ください。

厚木市の動物病院「はやし犬・猫病院」では、犬の下痢をはじめ、内科疾患や予防医療にも力を入れています。
本厚木・海老名・伊勢原エリアの皆様の大切な家族の健康を、地域密着でサポートいたします。