【獣医師が解説】猫の尿毒症とは?原因・症状・治療法|厚木市のはやし犬猫病院
厚木市・海老名市・伊勢原市の皆様こんにちは。
厚木市本厚木の動物病院、はやし犬猫病院です。
「急に食べなくなった」
「ぐったりしている」
「口からアンモニアのような臭いがする」
このような症状が見られる場合、猫の尿毒症(にょうどくしょう)の可能性があります。
尿毒症は、腎臓の機能が著しく低下し、体内に老廃物が蓄積してしまう危険な状態です。
早期発見・早期治療が命を守る鍵となります。
目次
- ・尿毒症とは?
- ・尿毒症の主な原因
- ・主な症状
- ・すぐに受診すべき症状
- ・検査方法
- ・治療法
- ・実際によくある症例パターン
- ・当院での対応
- ・ご自宅でできること
- ・予防と早期発見
- ・よくある質問
- ・まとめ
尿毒症とは?
尿毒症とは、腎臓が十分に働かなくなり、血液中に老廃物(尿素窒素・クレアチニンなど)が蓄積した状態です。
腎臓は本来、
- ・老廃物の排出
- ・水分バランスの調整
- ・電解質の調整
- ・血圧の維持
- ・造血ホルモンの分泌
といった重要な役割を担っています。
その機能が大きく失われると、全身にさまざまな症状が現れます。
尿毒症の主な原因
① 慢性腎臓病(CKD)
- ・高齢猫で非常に多い
- ・ゆっくり進行する
- ・最終的に尿毒症へ進行
② 急性腎障害
- ・脱水
- ・感染症
- ・ショック
- ・中毒(ユリなど)
③ 尿路閉塞(特にオス猫)
- ・尿道閉塞
- ・短時間で急激に悪化
④ 中毒
- ・ユリの花
- ・人間用薬
- ・洗剤・薬品
猫の尿毒症の主な症状
- ・食欲不振
- ・嘔吐
- ・下痢
- ・ぐったりしている
- ・アンモニア臭の口臭
- ・口内炎
- ・体重減少
- ・多飲多尿/無尿
- ・けいれん(重度)
進行すると意識障害や不整脈を起こすこともあります。
すぐに受診すべき症状
- ・尿が出ていない
- ・立てない
- ・嘔吐を繰り返す
- ・呼吸が荒い
- ・意識がぼんやりしている
- ・けいれんしている
特にオス猫で排尿姿勢をとるのに尿が出ない場合は緊急事態です。
検査方法
- ・血液検査(BUN・クレアチニン・リン)
- ・SDMA検査
- ・電解質(カリウム)
- ・尿検査
- ・超音波検査
- ・レントゲン
特に高カリウム血症は命に関わるため迅速な評価が必要です。
治療法
- ・静脈点滴(最重要)
- ・電解質補正
- ・制吐剤
- ・胃粘膜保護剤
- ・尿道カテーテル
- ・透析(重度)
早期介入ほど回復率が高まります。
実際によくある症例パターン
ケース①:慢性腎臓病の進行
・数ヶ月前から多飲多尿
・徐々に体重減少
・突然食欲低下し来院
ケース②:尿路閉塞
・オス猫
・トイレに何度も行く
・尿が出ない
・数時間でぐったり
どちらも早期対応で予後は大きく変わります。
当院での対応
- ・緊急血液検査
- ・集中点滴治療
- ・尿道カテーテル処置
- ・腎臓病の長期管理
- ・食事療法指導
慢性腎臓病の子は定期的なモニタリングが重要です。
ご自宅でできること
- ・7歳以上は年1〜2回の血液検査
- ・SDMA測定
- ・水分摂取の工夫
- ・腎臓療法食
- ・体重測定
- ・トイレ回数の観察
予防と早期発見
- ・定期検査
- ・中毒物質の管理
- ・早期の食事療法開始
- ・脱水の予防
腎臓病は完全に防ぐことは難しいですが、進行を遅らせることは可能です。
よくある質問
Q. 尿毒症は治りますか?
A. 急性の場合は回復する可能性があります。慢性腎臓病が原因の場合は長期管理が必要です。
Q. 何歳から注意?
A. 7歳以上は特に注意が必要です。
まとめ
猫の尿毒症は、慢性腎臓病・急性腎障害・尿路閉塞などが原因で起こる危険な状態です。
「食べない」「ぐったり」「尿が出ない」場合はすぐにご相談ください。
厚木市・海老名市・伊勢原市で猫の腎臓病・尿毒症が心配な方は、はやし犬猫病院へご来院ください。
厚木市本厚木のはやし犬猫病院では、猫の腎臓病・尿毒症・尿路閉塞など内科・泌尿器科診療に対応しています。



