皮膚のバリア機能が低下し、皮膚上にもともと存在しているブドウ球菌などの細菌が増殖して炎症を起こす皮膚病です。体のいたる所に生じ脱毛、赤み、湿疹、かさぶたができひどく痒がります。根本的な原因が判明せず突然発症することもあれば、アレルギーやアトピー、ホルモンの病気(甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症)などの基礎疾患が根底にあって二次的に生じることもあります。
診断は病変部から皮膚を採取し、顕微鏡で観察して細菌を検出します。
皮膚科
Medical
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Medical
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皮膚のバリア機能が低下し、皮膚上にもともと存在しているブドウ球菌などの細菌が増殖して炎症を起こす皮膚病です。体のいたる所に生じ脱毛、赤み、湿疹、かさぶたができひどく痒がります。根本的な原因が判明せず突然発症することもあれば、アレルギーやアトピー、ホルモンの病気(甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症)などの基礎疾患が根底にあって二次的に生じることもあります。
診断は病変部から皮膚を採取し、顕微鏡で観察して細菌を検出します。
マラセチアは酵母菌という真菌(カビ)の一種で、皮膚上で過剰に増殖すると炎症を引き起こします。マラセチアは皮膚の脂をエサにし、湿気を好むためわきの下や内股、指の間、肛門の周り、耳の中で増殖しやすく、また梅雨や夏のジメジメした季節に発症することが多いです。症状は痒みのほか、皮膚に脂っぽいベタつきや独特な臭い、黒っぽい色素沈着などを引き起こします。原因は皮脂で体がべたつきやすい体質(脂漏症)のほか、アレルギーやアトピー、ホルモンの病気(甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症)などの基礎疾患があるとマラセチアが増殖しやすくなります。
診断は病変部から皮膚を採取し、顕微鏡で観察してマラセチアを検出します。
食べ物の中の抗原(食物アレルゲン)に対して過剰な免疫反応が起こり、眼や口の周り、わきの下、背中、足先の痒みや外耳炎などの皮膚症状が生じる疾患です。下痢や嘔吐といった消化器症状が認められることもあります。一般的に若い時期の発症が多いですが、どの年齢でも発症します。
治療は原因となる食物アレルゲンが入っていない食べ物を与えることですが、アレルゲンを特定することが必要になります。その検査には2通りあります。
血液を検査センターに送り食物アレルゲンを特定する方法です。ワンちゃんの場合、食物アレルギーにはⅠ型アレルギーとⅣ型アレルギーという2つのタイプがあり、その両方を調べることで食物アレルゲンの特定ができます。
ハウスダストやカビのような環境中に存在するアレルゲンに対して、体が過剰な免疫反応を示し痒みを引き起こす疾患です。遺伝的な素因が背景にあるため多くが若い時期に発症しますが、高齢になってからの発症もあります。
診断は年齢や病歴、生活環境、他の皮膚病や感染症がないかの確認や、治療に対する反応性などから総合的に判断する必要があります。またアレルギー検査で原因となる物質を調べることもできます。
皮膚病は様々な情報が原因のヒントになることが多いので詳しく問診を行います。症状がいつ頃から出始めたのか、どこをどの位の頻度や程度で痒がるか、また体調や食事内容、生活環境など詳しく伺います。
皮膚病は病変の見た目が重要です。赤みや脱毛、病変の大きさ、フケ、かさぶた、丘疹、湿疹、出血の有無などをよく観察します。また臭いやベタつき、リンパ節の腫れなども観察します。
問診や身体検査から得られた情報をもとに検査を選択します。細菌やカビ、ダニ、ノミなどの病原体を検出するために皮膚や毛の一部を採取し顕微鏡で観察します。アレルギーやアトピー、ホルモンの異常の関与が疑われる場合は血液監査を行います。その他にも細菌やカビの培養検査や、腫瘍の診断のための病理検査を行うこともあります。
病態に応じてシャンプーや外用薬、飲み薬、食事療法など様々な治療法を組み合わせて行います。またアトピー性皮膚炎では生活環境を改善することで症状の緩和が得られることもあります。
皮膚病には一時的なものもあれば、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎のように一生涯治療が必要なものもあります。当院では皮膚病と付き合っていくために以下の点が大切であると考えています。
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