泌尿器科

Medical

泌尿器科|厚木市にある土日診療・往診の動物病院 - はやし犬猫病院

Medical

泌尿器科

こんな症状はありませんか?

  • 水をよく飲む
  • おしっこの量や回数が増えた
  • 痩せてきた
  • 頻繁にトイレに行く
  • おしっこに血が混ざる
  • おしっこが出ない

慢性腎臓病

どんな病気?

腎臓は老廃物や余分な水分、塩分などを尿として排泄することで、体の中の水分量やミネラルバランスを適正に保ち、体内を常に最適な環境にする機能を持ちます。腎臓の機能が徐々に低下し体に様々な異常が生じる病気が慢性腎臓病です。では尿量・飲水量の増加がみられ、進行すると食欲不振、体重減少、嘔吐、脱水、貧血、高血圧など腎不全の症状がみられるようになります。
の原因には感染症や尿路閉塞、腎結石、免疫疾患、がん、遺伝的な要因による腎臓の障害など様々ありますが、多くは加齢に伴い発症します。特に高齢のねこちゃんに多く15歳以上では半数以上のねこちゃんが罹っているというデータもあります。

慢性腎臓病

よく肝臓は「沈黙の臓器」と言われますが、腎臓も7割以上壊れないと症状がみられません。逆に言えば、症状が出る頃には腎臓の機能は3割以下しか残っていないということになります。そのためできるだけ早く見つけてあげることが重要です。
診断は血液検査や尿検査、レントゲン、超音波検査などを組み合わせて行います。以前は早期の場合は検査に異常が出にくいため診断することは難しいとされていましたが、近年SDMAという血液検査項目の登場により早期に診断できる確率が向上してきており、当院でも積極的に利用しています。

治療は?

残念ながら一度失った腎臓の機能を取り戻すことはできません。治療は病気の進行を遅らせたり、それぞれの症状に応じた治療により生活の質を維持してあげることが中心になります。またの原因となる疾患が明らかになれば、それに対する治療も行います。
全てのステージを通して腎臓療法食による食事療法が管理の中心になります。さらに、いつでも新鮮なお水が飲める生活環境を整えることも重要です。その他、各ステージや症状に応じて、血圧を下げる降圧剤や吐き気止め、リン吸着剤の投与、貧血に対する治療などを行います。また著しく状態が悪い時は入院による静脈点滴や、脱水が認められる場合は通院やご自宅での皮下点滴も必要になります。ご自宅での点滴には抵抗があったり難しいと感じられる方もおられると思いますが、何度でも、丁寧にやり方をお教えします。

結石症

どんな病気?

結石症は腎臓から尿道までの尿路に石ができる病気です。様々な要因で尿中のカルシウムやシュウ酸、リン酸などのミネラルが集まり細かい結晶ができ、さらにそれが塊になったものが尿結石です。結石の種類にはいくつかありますが、ストラバイトとシュウ酸カルシウムが8割以上を占め、その種類によって治療や予防法に違いがあります。

結石症

結石や結晶が尿路を傷付けたり閉塞したりすることで頻尿や血尿、排尿時の痛みやおしっこが出ないなどの症状が生じます。特に男の子は尿道が長く細いので結石が詰まりやすいです。閉塞すると急性腎不全に陥り命に関わることもあります。
症状から尿石症が疑われたら尿検査やレントゲン、超音波検査で結石の有無や種類、尿中の細菌感染などを調べます。また具合が悪い場合は血液検査で腎機能障害がないかも確認します。

治療は?

食事療法が中心になり、結石の成分となるミネラルを減らし、尿のpHを適正に保つための尿結石用療法食を利用します。また症状に応じて止血剤や抗炎症薬、抗生剤などのお薬も使用します。その他、水分の摂取量を増やすためにごはんに水を加える、おしっこを我慢させない、適度な運動で肥満を防ぐことなど生活面に気を付けることも予防のために重要です。しかし、一度塊になった結石ができた場合は手術で摘出する必要があります。

結石レントゲン 結石レントゲン

猫の特発性膀胱炎

どんな病気?

猫の特発性膀胱炎

「特発性」とは原因が不明という意味で、検査で尿路の結石や感染、腫瘍、神経障害などの異常が見つからない膀胱炎を特発性膀胱炎と呼びます。特発性膀胱炎が起こる要因はストレスなどのネコちゃんを取り巻く環境の他、膀胱粘膜のバリア機能の異常、ホルモンや自律神経系の乱れなどが考えられています。症状は頻尿、血尿、トイレ以外での排尿、排尿時の痛みなど一般的な膀胱炎と同じです。特発性膀胱炎をピンポイントで診断する方法はなく除外診断になります。尿検査やレントゲン検査、超音波検査などで膀胱炎を起こす明らかな原因が見つからない場合特発性膀胱炎が疑われます。

猫の特発性膀胱炎

治療は?

多くは無治療あるいは膀胱炎に対する対症療法で数日から数週間で症状が改善します。症状が繰り返される場合は食事療法や生活環境の改善などが必要になり、ご家族の協力が不可欠です。しかしネコちゃんの生活環境の改善にもご家族それぞれの事情によりできることに限界はありますし、効果が出るには時間が掛かるためご家族が無理なく行うことができる方法を1つ1つ試しながら根気よく取り組むことが治療の大事なポイントです。

泌尿器科診察の流れ

  1. 1.問診

    どのような症状がいつ頃からどのくらいの頻度で生じているか、他にも生活環境や食事内容など細かく伺います。

  2. 2.身体検査

    腎臓病では進行具合によって体の状態に差が出ます。元気はあるか、痩せていないか、脱水はないかなど、視診・触診により病状を把握します。また結石症ではお腹を触って膀胱の大きさや硬さからおしっこが詰まっていないか確認します。

  3. 3.検査

    尿検査や血液検査、レントゲン検査、超音波検査で腎臓や膀胱、全身の状態を調べます。特に尿検査は重要で、腎臓の機能低下や膀胱炎の原因など様々な情報が得られます。

  4. 4.治療

    診断結果から治療プランを決定します。フードの種類や生活環境の改善点など細かくお伝えします。状態が悪い場合には入院治療や、結石症では手術が必要になることもあります。

院長より

腎臓や尿路系の病気の治療には時間と根気が必要であり、「長く付き合っていく」ことが重要です。ワンちゃん、ネコちゃん、そしてご家族にとって無理なく続けることができる治療方法を提案いたしますので、何でもご相談ください。